“企業の見方”は人それぞれです。これが正解だという、正しい答えはありません。しかし、私達が企業を調べる時、必ずおさえておきたいポイントというものがあります。
ここでは、就職活動にあたっておさえるべき5つのポイントとして、皆さんにご紹介します。皆さん独自の“企業を見る視点”を身につけ、就職活動やその後のビジネスに役立てて下さい。

皆さんが働きたい企業とは、どのような企業でしょうか。
就職人気企業ランキングで、必ず上位を占めているのは、「上場企業」や「大企業」です。近年では、「ベンチャー企業」がランキング上位に姿を見せることも多くなってきました。
では、上場企業や大企業、ベンチャー企業とはどのような企業なのでしょうか。
上場企業と未上場企業

トヨタ自動車や松下電器産業、JTB、全日本空輸など、就職ランキング上位企業のほとんどは、「上場企業」です。上場企業=大企業というイメージが強いと思いますが、「上場企業」とは「株式を公開している企業」のことを言います。東京、大阪、名古屋、札幌、福岡の全国5カ所にある証券取引所で株式の売買が認められている企業を言います。
株式を公開するということは、株式の売買によりお金を調達するということです。上場するためには、一定の基準を満たす必要があり、それをクリアした企業のみが株式を売買することができます。そのため「上場企業」は、基準をクリアするだけの力のある、社会的信用のある企業と言えます。
反対に、「未上場企業」とは、証券取引所で株式の売買がされていない企業を言います。
ただし、「未上場企業」だから社会的信用が低いというわけではありません。「未上場企業」の中には、規模の大小に関係なく、社会的信用のある優良企業は数多くあります。例えば、就職ランキング上位の“サントリ−”や“朝日新聞”などは未上場企業ですし、マスコミ関連企業、優良中堅中小企業、ベンチャ−企業には、未上場企業も数多くあります。

ベンチャー企業

実は、ベンチャー企業という定義はありません。新たな事業を起こす中小企業のことをベンチャー企業と呼んでいます。企業に限らず、個人で事業を起こすこともベンチャーといいます。学生による大学発ベンチャー、産官学連携によるベンチャー起業など、ベンチャーにも様々な形態があります。
代表的なベンチャー企業として、“ソフトバンク”“楽天”などがあげられます。
ベンチャー企業といえば、IT企業を思い浮かべますが、バイオ関連産業、飲食業、製造業など、あらゆる業界にベンチャー企業は存在します。皆さん自身が経営者としてベンチャー企業を起こすことも可能です。

大企業と中小企業

「大企業」と「中小企業」のどちらに就職するかということで、皆さんの入社後の環境は大きく変わります。
ここでは、大企業と中小企業の違いについて、少し触れてみましょう。

大企業 比較する項目 中小企業
約2万8,000社 企業数
(資本金1億円以上を大企業とする)
約150万社
多い 従業員数 少ない
1億円より多い 資本金
(法人税法における)
1億円以下
比較的高い(業種等による) 給料 比較的安い(業種等による)
層も厚いため時間がかかる 昇進・昇格 結果を出せば早い
遠い存在
経営に対する影響力は中小企業よりは小さい
経営者 身近な存在
経営に対する影響力は大きい
幅が広い
どんな仕事でも可能
事業内容 特定分野
規模等の事由により、受託できない仕事もある
毎年新卒採用実施 採用計画 新卒採用は不定期が多い
中途採用の割合が多い
高い 安定性 安定性に欠ける場合もある
分業体制がはっきりしている
大きい仕事ができるが仕事が任されるまでが長い
仕事内容 仕事を兼任する事が多い
大企業ほど仕事は大きくないがすぐに仕事が任される
メニュー、制度ともに充実 教育・研修制度 あまり整備されていない
実体験重視
メニュー、制度ともに充実 福利厚生 充実度は低いが、会社を休業にして社員旅行等可能性あり
企業によるが、国内外問わず可能性は高い 転勤 事業内容・事業所数によるが、可能性は低い
人数が多い 同僚・先輩 人数が少ない

ここに挙げた内容は、単なる一例です。
「大企業」と「中小企業」のどちらに就職するのがいいか、それは皆さんが何を目指すのかによって大きく違います。「大企業」か「中小企業」を迷うより前に、まず原点である“自分が何をやりたいのか”、“将来どのようになりたいか”を考えましょう。例え、その答えが出ていなくても、会社説明会や面接などで企業を訪問して、その企業の雰囲気を感じることで、どちらが自分に合っているのか、はっきりすることもあります。積極的に企業を訪問し、まずは自分で「違い」を見極めてみましょう。

 
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